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唐突ですが…
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「めんこいのぉ」
唐突だけど、知らないおじいちゃんに撫で撫でされてます。
いやぁああぁあぁ、優ちゃん!!!達喜!!!遥士さん!!!助けてぇええぇ!!!
「えっと…あの…」
「この子が、あの坊のお相手かぁ…じゃ、今度からワシのこと鷹爺って呼んでいいぞい」
「ファッ!?」
アレェ、何で?!突然の宣言!?
俺があたふたしてたのが面白かったのか、おじいちゃんが楽しそうにケラケラしていた。
見た目的に…怖くない?見た目的にそんなに怖く…ハッ、遥士さんのおじいちゃん??
「それにしても…ホント、めんこいのぉ。ワシに番が居なかったらお前さんみたいなのが良かったの」
「えっ、お相手さんは?」
「あぁ、婆さんか?今でもピンピンしとるで」
な、何だ…お相手さん元気なのか…良かった。驚かせないでよ…。
俺が胸を下ろしたのが分かったのか、おじいちゃんが頭を撫でてくれた。
「お前さんは優しいの…まぁ?ワシの婆さんには負けるけどなぁ!!!そういう優しさを、あんのバカタレに向けてやってくれ」
「えっ、あっ…はい?」
おじいちゃんが優しく笑う。俺もつられて笑うと同時に、扉が開いた。遥士さんが驚いた様子でおじいちゃんを見ていた。
「な、何で…ジジィがいんだ、よ」
「ほぉ、ついに隠さず呼ぶようになったの?」
「そんなことどうでもいいんだよ!何で小僧と一緒にいんだよ!」
「ほら、ワシの孫になるだろ?だから会いに来たんだよ…可愛いええ子やな」
おじいちゃんがニマニマした笑顔を遥士さんに向けながら、俺の手を撫でる。
老人らしい、カサカサした、ゴツゴツした手が俺のおじいちゃんを思い出す。懐かしいなぁ。
「いいから、小僧から離れろ。俺の番だ」
「そんな、爺ちゃんはお前から番を取るつもりなんて無いぞ?ワシには婆さん居るし」
「知ってるっての」
遥士さんが俺に近付くと、簡単に俺を姫抱きしておじいちゃんから距離をとった。
んー、何で遥士さんおじいちゃんと距離取るんだろう?いい人なのに。
「いつ結婚式あげるんだい?早く、その子の白無垢姿が見たいんじゃがねぇ?」
「結婚式なんてまだ挙げないっての!!!それに、まだ付き合ってるわけじゃねぇし…」
遥士さんの声が段々と小さくなっていく。その様子を見たおじいちゃんが顎に手をやりながらウンウンと頷いている。
付き合ってない…確かに、それなら…。
「遥士さん…あの、それなら…この際、付き合い…ましょ?」
「…喜んで」
恥ずかしそうに遥士さんが微笑む。俺も嬉しくて、笑いながら遥士さんに抱きついた。
後ろから咳き込む声がした。
あっ…お、おじいちゃん居たんだった…。
「おぉ、ワシは用事思い出したから帰るから…好きなだけイチャついとくれ」
それだけ告げると、おじいちゃんはそそくさと病室を出ていった。
言うまでもない無いけど…このあと、遥士さんと何回もキスをした。
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