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出逢い
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.........なんて。
授業の前に考えるには、少しヘビーすぎた。
気分が段々沈んでいく。
てか愛に飢えた男子大学生なんて、キモチワルイ。
もうすぐで授業開始なんだけど、どうしようか。
授業を受けたい気分じゃなくなってきた。
サボってカフェでも行ってしまおうか。
真面目に悩んでいると、不意に
右側から声をかけられた。
「隣、座ってもいいかな」
明るい、ハッキリとした男の声。
男に声をかけられることは少なくて、
少し意外だった。
振り向くと、そこには可愛らしいかんじの男。
初めて見たな、コイツ。
タメかな。
別にダメじゃないけど。
何で俺の隣なんだ。
席はまだ沢山空いているのに。
「ダメかな......」
俺がすぐ返事をしないでいると、ソイツは
眉をへの字に変形させて、困ったみたいに はにかんだ顔でそう言った。
「別にいいよ、座っても」
他に返事のしようがなっかったから言った、
そんな感情の籠らない言葉。
けれどソイツは、その言葉を聞いた瞬間
困り顔から一気に笑顔になった。
その変わりようは、花が咲く瞬間の早送り映像のようだった。
「よかった!じゃあ、失礼しまーす!」
俺の素っ気ない返しも別に気にしていない様子で
ソイツは俺の隣の席に腰かけた。
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