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じゅうしまつの事情7
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お『2日後、彼女はその場所に現れなかった…って事だな。』
「おそまつ」兄さんが少しため息混じりに続けた。「じゅうしまつ」はそれに、無言で頷いた。
じ『その日は用事が出来て来れなかったのかなって思ってたんすけど…それから何日も待ってたけど彼女は来なかったんだ…。』
「じゅうしまつ」は、はにかんで言ったが少し泣きそうな表情だった。
ち『で、待ってる間に集中力が散漫して、爆弾を落っことしてた訳だ。それに加え、あの潜入調査で再会する事になるとは思わなくて、ただ今ショックタイム中なのね。』
「じゅうしまつ」はちょっとシュンとなる。相変わらず、一言(?)多いよね…「ちょろまつ」兄さんは…(呆)
まあ、一番心配してたのは何だかんだ言って、「ちょろまつ」兄さんなんだけどね。
じ『無事に保護されたって聞いたんすけど…この前、保護された所に行ったら、もうここを出たって…言われて…まだ会えてないんす…。』
と『なるほどねぇ…(カチカチカチカチ)』
「とどまつ」がパソコンを操作しながら沢山の画面に目をやる。いつの間に、用意したんだよ…
か『なにしてるんだ?「とどまつ」。』
「とどまつ」は『んー?』と言いながら、画面から目を離さずに、
と『僕らが用意した施設に一旦、入ったんだったら、絶対僕らの部下が、その後を監視してるはずだよ。その子の特徴とか分かる?』
流石、情報屋の「とどまつ」で名が通ってるだけあるね。
じ『え、えと…えっとね…!!茶髪で、三つ編みで、そばかすがあって…!』
「じゅうしまつ」は、彼女と会える希望が大幅に増えたからなのか、宝物を見つけた子供の様な顔で彼女の特徴を「とどまつ」に教えている。
じ『……な、感じの子なんだけど…!』
「とどまつ」は、無言で画面を見る。手元は見えないぐらいのスピードで動いている。ある意味気持ち悪い。途端に、ピタッと「とどまつ」の手が止まった。
と『見つけた…その子、今……』
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