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Abstinence of vampire@テスト終了まで更新停止
人間
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✝︎続けて森の中の屋敷にて✝︎
アル『それは、おそらく人間だろうな。』
メル『あれが?俺、子供は初めて見た。』
アル『そうだ、ただの食糧だよ。天使なんかじゃない。』
メル『人間の子供ってみんなあんな風に綺麗なの?』
アル『いや、俺達と同じで姿形は様々だ。しかしまずいな…おまえを見て逃げ出したのか?その子供』
メル『うん。まずいって?』
アル『他の人間に俺達の居場所を教えているかもしれない。見つかれば仲間達まで危険にさらされるぞ……。』
メル『でも、兄さんは人間より強いんだろ?』
アル『相手も馬鹿じゃない。きっと大人数で来るだろう。』
メル『そんな…どうしよう兄さん』
アル『すぐに引っ越すのは無理だ。メル、その子供の特徴は覚えているか?』
メル『うん。たぶん』
アル『今夜、そいつを狩りに行くぞ。』
メル『ええ…俺やだよ、生き物傷つけたくない。人間の血だってまだ飲めたことないのに…』
アル『ふらふらしてたおまえの責任だろ。ついて来い。』
メル『うー……』
俺は吸血鬼でありながら人間の血が飲めなかった。
獣ならばまだ我慢できるが、自分と似た姿の生き物を殺すというのがどうしても出来なかったのだ。
兄さんが獣の血に人間の血を混ぜて俺に飲ませていたと知った時はしばらく何も口に出来なくなった。
しかし、人間の血を飲まなければいずれ衰弱して死んでしまう。兄さんも俺のためにいろいろしてくれてるんだと思って、最近は少しづつ慣らしていっている。
『そんな俺に狩りの手伝いって…はぁ…』
そして夜、約束通りに
とてつもなく憂鬱だったが、兄さんに引き摺られるようにして人間の村へと連れて行かれた。
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