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「で、おっさん、金糸雀ん分の任務俺に回ってきたんだろ?ターゲットは?」
「……やっぱ受けるのか?」
「受けるも受けねぇもないだろ?おっさんが来た時点で受けるのは強制」
「そうか…」
いつもいつもこのおっさんは俺が任務を受けると言うと情けない顔をする
――人が死ぬのが嫌なのか…
たまに燕はこの仕事には合ってないんじゃないかと思う時がある
でもあまり互いに干渉はしないのが得策だからと言ってみたことはない
「で?」
「……今回は…、…あるマフィアのボスだな。表じゃ最近はナリを潜めてやがるが、裏じゃ…」
「悪逆非道の限りを尽くしてるって?」
「まぁな。
一番目につくのは…人身売買か。見目のいいガキを攫っては調教して売っ払い、使えんやつは生きたままかっさばいて…臓器を売り飛ばしてるらしいな」
「……腐ってんな」
「…あぁ」
綺麗に梳いてもらった髪を後ろで一つにくくり、燕に挨拶としてリップ音を鳴らし唇を軽く触れさせる
「殺ってくればいいんだろ?手段は問わず」
「そうだ。…あんまり現場汚すなよ。昨日は大変だったんだからな」
「だって昨日のおにーさんはヨくなかったからしょーがないじゃん。ムカッてきてさ。うん、まぁ……じゃ、行ってくる」
「死ぬんじゃねぇぞ」
「……。………分かってるよ」
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