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モヤモヤした気持ちを抱えたまま上野家を出た。
帰り際、上野に
「仁・・・本当の事を知って、これからどうするんだ?終わった事より、今からの事を考えろ。」
そう言われて一枚の紙を渡された。
車に乗り込んで紙に書かれた番号に電話を掛ける。
短いコールの後に出たのは悠だった。
【もしもし?】
「悠・・・」
【仁さん!?】
電話の向こうで悠が息を飲むのが分かった。
「話が・・・したい。会いたいんだ・・・」
俺の言葉に少し考えてから
【ホテルのロビーで待ってる。】
「分かった・・・」
電話を切ると急いで悠の滞在してるホテルに向かった。
何を話そうとか何を言おうとか考えてない。
ただ今は会わなきゃいけない気がした。
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