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「やっぱり・・・ダメだよ。」
その言葉に体が凍り付く。
「仁さんには、可愛い恋人が居る。僕には・・・裏切る事は出来ない・・・」
目にたくさん涙を溜めて俺を見上げる。
「悠・・・」
「もう・・・あの頃には、戻れないんだ・・・」
それだけ言うと顔を腕で覆って泣き出した。
目の前に愛しい人が居るのに・・・
泣いてる悠に何も言ってやれなかった。
やっとまたこの腕に抱けると思ったのに・・・
俺はベッドを下りると何も言わずに部屋を出た。
悠に拒否られるなんて思いもしなかったから・・・
また前みたいに戻れると勝手に思った自分に腹がたった。
「世の中、そんなに上手くはいかないか・・・」
乗り込んだ車の中で1人呟いた。
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