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タバコの煙を空中に吐いて本条くんは静かに話し出した。
「悠は・・・一言で言うと“儚い”かな?」
「儚い?」
意味が分からずに聞き返す。
「芯はすっごくしっかりしてるんだ。見た目は女の子より可愛いから高校の時は“姫”って呼ばれてたけどね。」
本条くんってこんな顔できるんだ。
何か優しくて柔らかい微笑みが意外だった。
「でも・・・突然消えてしまいそうなくらい繊細で・・・儚いんだ。」
俺にはよく分からないけど本条くんにとって悠くんが“特別”なのは良く分かった。
「仁さんに何か聞いたの?」
いきなりの質問に答えようか迷ったけど
「別れようって言われた。」
空を見上げて言った。
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