アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
複雑な思いで正面に停めてあった車に乗り込む。
いつもそう。
何かを手に入れたら何かを手離さないといけない。
仁さんを手に入れてクリスを手離す。
ちょっぴり寂しいけど仕方ない。
僕に必要なのは仁さんだから。
「はぁ~」
思わず大きなため息をつく。
「社長、大丈夫ですか?」
心配そうに桐谷さんが覗き込む。
「大丈夫です。あ、桐谷さん。クリスにはマンションの事は内緒にしといて貰えますか?」
邪魔されるの嫌だし。
「分かりました。」
本当、頼りになる秘書だよ。
「面倒ばかり掛けてごめんなさい。」
素直に伝えると優しく微笑んでくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
159 / 179