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部屋に帰るとまだ馨は眠っていた。
イスに座って擦り傷だらけの顔を眺めてると
長い睫毛が揺れてゆっくり瞼が開いた。
「・・・仁・・・?」
「気分はどうだ?」
笑顔で頭を撫でる。
「仁・・・」
馨が不安そうな顔で手を伸ばしてきた。
その手を握り返すと少し安心した顔になる。
「ここ・・・どこ?」
まだ状況が呑み込めてないみたいで周りを見ながら聞いてきた。
「病院だよ。お前車に跳ねられたんだ。」
事故の事覚えてないのかな?
「足の骨が折れてるからしばらく入院だ。」
びっくりして体を起こそうとして
「・・・ッ!」
痛みで顔が歪む。
「大丈夫か!?」
支えながら体を起こしてやる。
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