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「失礼します。」
後ろから声を掛けられて振り返ると30代の物腰の柔らかそうな男の人が立ってた。
「成瀬さん、ですね?」
「はい。」
立ち上がると頭を下げられた。
「初めまして。首藤社長の秘書をしています桐谷といいます。首藤社長がお会いになるそうです。こちらにどうぞ。」
秘書の桐谷さんに促されてエレベーターに乗り込む。
てか、秘書とかいるんだ。
やっぱ社長なんだ…
何て変な感想を持ってたらエレベーターが止まった。
最上階かよ。
桐谷さんの後に着いていくとある部屋の前で止まった。
インターホンを押して鍵を開ける。
「社長がお待ちです。」
俺は促されて部屋の中に入った。
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