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「ベッドで寝よ?」
抱き抱えてベッドに行くとそっと降ろす。
「仁…」
不安気な顔に触れるだけのキスをして隣に寝転ぶ。
「ねぇ…抱いて。」
抱き着きながら震える声で呟く。
今は…
悠に再会してしまった俺には馨は抱けない。
「今日は、寝ろ。抱き締めててやるから。」
これ以上は何も出来ない。
罪悪感を抱えたまま
悠を想いながら目蓋を閉じた。
腕の中の悠じゃない温もりを抱き締めて。
俺は最低だよな?
馨は悠の代わりじゃないって自分で思ってたのに。
今は悠の代わりに馨を抱き締めてる。
でも…
悠への想いは嘘にはできない。
俺はゆっくりと暗い闇に吸い込まれていった。
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