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――コンコン
『何だ。』
「入っていい?」
――ガチャ
「どうした?」
「兄ちゃん…今日何かあっただろ?」
「何の話だ。」
「兄ちゃんが俺のカレー食べないなんて絶対おかしいっ。」
「…言っただろ。済ませてきたんだ。」
「嘘だっ。」
「何故嘘をつく必要がある?」
「…外で食べてきてたって…いつもだったら絶対食べるじゃねーかっ。」
「悪いが…疲れていて食欲が無い。」
「…俺に言えない事?」
「お前…何を勘違いして…」
「俺には分かる。」
「…は?」
「兄ちゃんが…いつもと違う事くらい…」
「…もう寝る。」
「待って。」
「寝不足なんだ。寝かせてくれ。」
「やだっ!」
「…何なんだお前…」
「…兄ちゃん…ちゃんと俺の目見ろよ…」
「……」
あぁ…やっぱり…
兄ちゃんの目って…すごい綺麗…
――ちゅく…
「…っ…」
「…兄ちゃん…」
「おい…」
――ギシッ…
「…シて…?」
「…お前は…」
――カチャカチャ…
「…怖いと思わないのか?」
――れろっ…じゅぷっ…
「…んっ…?」
「改めて考えると…」
――じゅぽっ、じゅぽっ…
「…ん、っぅ…」
「実の兄弟とこんな事をしているのが…」
「…っは…うっせぇ。集中しろよ。」
「…もうやめろ。」
「…は?なんで…?」
「もう終わりにする。」
「…気分乗んねーの?」
「…違う。…もう終わりだ…凜。」
「…何が?」
「俺達の関係…だ。」
「…は…?」
「俺達が血の繋がった実の兄弟である事は…生涯変わらない。」
「…当たり前じゃん。そんなの…」
「俺達は普通の兄弟に戻るべきだ。」
「…は…?何言ってんの…?」
「…それがお互いの為だ。」
「…はっ…何だよそれ…?意味分かんない…」
「…いつか…あの時終わらせておいて良かったと思う日が来る…」
「…っ…ざけんな…大人ぶってんじゃねーよっ…」
「…フッ…そうだな…」
ねぇ…なんで…?
なんで…そんな悲しい顔で…
笑うんだ…
「…俺は…っ……嫌だ…」
――ガチャ
「…ッ…おい…?…どこ行くんだよっ…?」
「…悪かった。」
――パタン
「…ッ…」
なんだよ…?悪かったって…
俺とこうなった事…?
兄ちゃん…
俺は…
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