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【凜side】
はぁ…久しぶりにリンネに会える。
すげー楽しみっ。
…あ。なんだあいつら?
ピンクに青に…ずいぶん髪色ハデだな。
ヴィジュアル系…?
ていうか赤のネクタイって…
一年かよ?あのナリで…?
入学式ではあんな髪した奴はいなかったけどな。
あぁ…案の定先輩に絡まれちゃってる。
はぁ…どうするか。
早くリンネに会いたいけど…
一応会長代理だし、見て見ぬフリってワケにはいかねーよな…
「おい、何してんだ。」
「…は?何アンタ?……あ、藤ノ木凜。」
「……」
……ちょっと待て。
この初めて見た生徒が俺の事を知ってるのもなんで?ってカンジだけど、それはとりあえず置いといて…
「あっはぁ!久しぶりだなぁ…人間。」
「ここでは皆人間。その言い方、不自然。」
「っるせぇなぁカルマぁ。人間は人間だろぉがぁ。」
「ダリア、静かに。この人…様子ヘン。」
「…はぁ?」
「…来る。」
「……ぎぃやああああぁ…ッ…!!?」
なんでッ…!?
ねぇなんであのチビ悪魔達がこんなとこにいんのッ!?
青い髪の方は知らないけど、ピンクの方はアレクさんが面倒見てるはずじゃ…
「バァーカ!ガキ扱いすんなぁ。だぁれが面倒なんて見られるかぁ。」
「ダリア…相手が口に出してない事に答えるの、ダメ。不自然。」
「っせぇなぁ。ていうか何ぃ?お前。」
「ねぇ…大丈夫?」
「…えっ?…あ、はいっ。」
――ぐいっ…
「…ありがとう…ございます…」
はぁ…情けないっ。
腰抜かして立たせてもらうとか…
「敬語やめなよ。確かに俺の方が背高いけど、アンタの方が年上だし。」
「あ、すいません…」
あぁ…ほんとに背高いから分かんなかったけど、こいつも青ネクタイで新一年生か…
ていうか俺が先輩って分かってんなら敬語使えよなっ。
…いやそれより、自分の方が背高いとかわざわざ言わなくてもっ…
「へぇ…思ってたより小さいね。」
「……」
はぁ…落ち着け俺っ。
俺は会長代理…兄ちゃんの代わりなんだからなっ。
怒りを抑えて冷静にいかなきゃ。
チビ悪魔達がなんでここにいるのかもめっちゃ気になるけど、こいつの前で聞くワケにはいかねーし、とりあえず…
「…で、何をモメてたんだよ?」
「別にモメてた訳じゃない。こいつらの髪の色を注意しただけ。」
「だぁからぁ!最初っからこの色だっつぅのぉ!」
「僕もです。」
「お前…生徒会にいたか?」
「生徒会?何の話?」
「生徒の校則違反を取り締まるのは生徒会の…」
「アンタ…会長の弟だろ?」
「…だから何?」
なんだよコイツ…?
感じ悪っ。
「俺の事…何も聞いてない?」
「…は?聞いてねーよ。つか…髪の色っつったらお前だって人のこと言えねーだろっ。」
「これ?…地毛だけど。俺ハーフ。」
「…へぇ。まぁそいつらも地毛だって言ってるしな。」
「こいつらのはどう見ても天然色じゃない。アンタだってそれくらい分かるだろ?」
「…だとしてもお前には関係ないだろ。後は俺に任せてもう帰れ。」
ていうか…その大量のピアスもフツーに校則違反なんですけどっ?
まぁ全部ツッコんでたら日が暮れちゃうから、今日のところは上手くこの場をおさめて…
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