アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
***
「兄ちゃん…」
「何だ?」
「…飽きない?」
「…は?」
「する事ないだろ。病院って…」
「だから何だ?」
「…なんか…やる事とかねーの?…俺は…別に一人でもいいから…」
「フッ…」
「…なんだよ?」
「俺がお前といて飽きたなんて言った事があったか?」
「…ない…けど…」
「お前は見ていて飽きない。十六年一緒に居てもな。」
「…っ…なんか…今日おかしくね…?」
「何が?」
「…兄ちゃん。」
「…は?」
「…なんか…優しすぎっつーか…そんな事…いつも言わねーじゃん…」
しかもそんな笑顔とか…反則だろ…
「凜。」
「…何?」
「こっちを見ろ。」
「…なんだよ…」
「お前は綺麗だ。」
「…っ…だから…そういう事…」
「言わなきゃ伝わらないだろ。」
「…もう…分かったから…」
「愛してる。」
「…っ…絶対…わざとだろ…それか演技…」
「目を逸らすな。」
「…もう…いいだろっ…」
これ以上目合わせてたら…心臓壊れるって…
「…凜…」
「…っ…」
——ガタンッ
何…?立ち上がった…
——ちゅく…
「…ンっ…?」
「…限界だ。」
——ドサッ
「…ちょっ、ここ病院…」
「鍵ならかけた。」
「…声とか…やばいから…」
「俺が塞いでてやる。」
「…退院するまで…我慢…」
「できる訳ないだろ。」
「…えっ…?」
「…お前はできるのか?」
兄ちゃんの…手の感触…
吐息…視線…
あぁ…やっぱり…
俺たちは…双子なんだ…
「…できるワケないだろ…」
——ギシッ
だってほら…
同じこと…言ってる…
——ちゅく…
「…ん…ッ…」
はぁ…だめだ…
唇が…舌が…
体の… 触れてる部分が…
全部…びりびりする…
——ぴちゃ…ちゅく…
「…ッは…ン…っ…」
——シュルッ…
「…っぁ…」
患者衣…はだけられた…
「少し痩せたな。」
——するっ…
「…ンっ…」
「ちゃんと食べてるのか?」
——れろっ…
「…っぁ…!…それは…俺のセリフだ…っ…」
「フッ…そうだな。」
——ぴちゃ…
「…ひぁ…っ…!」
「毎日お前の手料理が恋しくて仕方なかった。」
「…っ…料理…だけかよ…」
「フッ…まだ言わせるのか?」
「…言えよ……ぁっ…」
『…お前の肌も…声も…』
——くちゅっ…
「…ッや…っ…」
耳に…舌が…っ…
『…お前の全てが恋しくて…狂いそうだった…』
「…っ…そんなの…俺だって同じだ…」
だって…
俺たちは双子…だから…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 634