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アクマの休日3【spellの読者様へ】
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「…アレク…今から君は自由だ…今までありがとう…」
「……は?」
俺はアレク。悪魔だ。
ギャグじゃねぇぞ?
「…僕は人間に仕える事になったから…」
「…は?」
「…人間に仕えてる悪魔なんて…いくら僕でも嫌でしょ…?」
「……」
つか、最初からてめぇの事は苦手だっつの。
「…ふふっ…」
「…凜か。」
「…うん…」
「マジで死ぬぞてめぇ。」
「…死んだとしても…それは彼を愛したからじゃなく…単純に僕の寿命さ…」
「…あっそ。」
「…だから…いつ消えてしまうか分からないからこそ…少しでも彼の側に居たいんだ…」
「あいつは人間だ。」
「…うん…」
「人間は歳をとるし…」
「…そうだね…」
「…いつか死ぬ。」
「…うん…」
「かなりの確率でお前より先にな。」
「……うん…」
「…まぁお前がそう決めたなら俺が口出す事じゃねぇよ。…だがお前の側を離れてしてぇ事が俺は特にねぇ。今まで通りでいいだろ。」
「…ふふっ…アレク…そんなに僕と離れたくないんだ…?」
「違げぇよ。する事ねぇだけだ。」
「…ふふ…そんな事ないよ…」
「…は?」
「…これからは…きっとしたい事ばかりになるはずだ…」
「何でだよ?」
「…クレハを元に戻してあげる…」
「…は…!?」
それは絶対できねぇハズだろ…
あ、クレハについては【spell】を読みゃ分かるぜ。
「…あれから…色々状況も変わったよね…」
「あぁ…確かにな。」
「…今の僕なら…夕からクレハを引き剥がす事ができるはずだから…」
「…マジ…かよ…?」
つかいくらお前でもそんな冗談言ったら殺すぞ。
「…ふふっ…怖いなぁ…」
「マジでできんのか?」
「…君が望むなら…ね…」
「…望まねぇワケねぇだろ。」
まだまだ…
あいつが死ぬまでは会えねぇハズだったんだ。
それが…まさかこんなに早く…
「…ふふ…そうだね…」
「いつやるんだよ?」
「…今すぐでないと…君が狂いそうだから…」
「行くぞ。」
つかなんで今まで言わなかったんだよ…?
「…ソーマとの一件以来…力は充分だったけど…完全ではなかったから…」
「腹の傷か?」
「…ふふ…さすがは僕等を殺す為の剣だ…一体誰が創って…どうしたら処分できるのか…本当に知りたいよ…」
「てめぇでも知らねぇ事あんのか。」
「…あの剣の事だけは…一族で代々受け継がれてきた事以外は何も分からない…それはソーマも一緒だよ…」
「…へぇ…」
「…さぁ着いたよ…どう…?この家は懐かしいかい…?」
「…まぁな。」
「…ふふっ…嘘が下手だなぁアレクは…」
「…あ?」
「…たまに様子を見に来てたんでしょ…?猫の姿でさ…」
「…チッ。勝手に読んでんじゃねぇよ。」
「…ふふっ…可愛い…」
――ピンポーン
「…家には夕一人だ…さぁ…羽白純に変身して…」
「…おう。」
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