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「…………………は?」
「え?だから、お前、将(まさし)と別れたんだなって言っただけだけど。」
「は…?何言ってんの?」
「いや、"何言ってんの?"はコッチの台詞。
えーとあれ、なんだっけ…美咲先輩?と将が付き合ってるって噂だよ。」
「はあっ!?」
初耳ですけど。初耳なんですけど!!!
「何、お前知らなかったの?」
「知らないも何も…俺たちべつに別れてねえし。」
「なになに、お前二股かけられてんの!?
雅史(まさふみ)ともあろうお方が!?ウケるー!」
「お前いっぺん死んでこい。」
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恋予防。
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ゴンッと悪友の頭を殴ると、「ッテェ~」と涙目になって睨んできた。
「お前がわりぃんだろ。」
「んな怒ることねえじゃん、まじ痛えんだけど。」
そして自分で頭をさすりながら事もなげに、「べっつに別れる手間ハブけてよかったじゃん」と言ってきた。
ふざけんな。あいつは俺のもんなんだよ。
他の奴に渡してたまるか。
「前から思ってたけど、将って顔はいいけどお前の連れにしては地味だしさー」
「お前、それ以上言ってみろ。殺すぞ?」
「だーって本当のことじゃん。
そんなことよりさ、莉子ちゃんだっけ?あのC組のー
あの子俺に紹介してよー」
「りこ?誰だソレ」
「はあ!?この前雅史がお持ち帰りした子!!!」
「あ~、あの化粧が濃い奴な。」
「えーっ莉子ちゃん可愛いじゃんかーっ
イラナイんなら紹介して?」
「別にいいけど。」
リコだかリナだか知らねえけど、そんなことはどうだっていい。
俺の頭は将でいっぱいだ。
二股だと?
マジふざけんな。本当だったら殺してやる。
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