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運命の契りを
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と。
眼下の山道をジャラジャラ音をたてて歩くヒトがいる。
白い衣を頭から被っている奴。
それを挟む形で二人の男が歩き、その後ろにも一人控えていた。
そいつらは俺の下をゆっくり通ってゆく。
俺の下を通る瞬間だった。
不意に。白い衣の奴が顔をあげた。
目が合う。
逃げなきゃ。
でも、そいつの瞳に吸い込まれる。
何かを決意したような綺麗な瞳。
「おい。」
脇の男に言われてそいつは目をそらして、再び歩きだした。
俺は素早くその場を立ち去りながら
あぁ、あの音は鎖の音だったのか。と思った。
あの、鎖で繋がれ、枷をはめられた、とても綺麗な瞳のあいつが忘れられない。
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