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嘘つき
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ずっと
「逢いたかったのだ。」
俺は知らぬ間に何度も生を繰り返した。
佐助に巡り合える時をずっと待って。
「やっと、逢えた。」
誠に勝手なことだと理解している。
理解しているからこそ、罪の意識があるからこそ
信じられない。
「やっと、伝えられる。」
「「貴方をお慕いしておりました。」」
もしかしたらこれは、夢なのかもしれない。
儚くて美しい
愛しい、いつか夢見た未来。
それだって構わない。
今度はもう二度と離れないように。
二人は手を固く握りあうと走り出した。
「この世界を、そなたに教えてやるぞ!!」
「はいはい。」
何度も生き返っては死んで。
もっと早く
「伝えておけばよかったね。」
そうだ
俺達には、主従なんかじゃ縛れない絆ってものがある。
それはいつか
赤い糸になるんだ。
なんて、ね。
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