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願う (佐幸 ほのぼの)
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「おはよ。」
「おはよう。」
朝の決まりきった挨拶。
貴方と言葉を交わすことが出来る。
それが、何よりも嬉しくて。
いつか俺たちは主従の関係を超えることが出来るんじゃないかと思った。
七夕のあの日、旦那の願い事を盗み見た。
甘味が食べたいとかそういう願い事だと思って。
そしたら、短冊には
『ずっとさすけといられますように』
って書いてあって、思わず目を丸くした。
その後、旦那に呼ばれて
そこを去る時に、ふわりと舞った短冊の裏が見えた。
『さすけとおなじところにたてますように』
思わず涙が零れたね。
俺たちはきっとどこまで行っても主従なんだろうけど
俺はすごく嬉しかったんだ。
「朝ごはん、できたよ。」
「うむ!」
貴方と言葉を交わす度
貴方と言葉を交える度
貴方と心が交わる気がする。
だからいっぱい話しかけよう。
これからもずっと。
旦那の願いを一つ叶えるために。
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