アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
たとえ俺がお前に必要とされなくなる日が来ても。
-
がらり。
扉を開いて、幸村が中に入っていく。
それを見送った後、佐助は時計をチラリとみて、病院の外に出ると携帯を耳に当てた。
「うん・・・そう・・・分かった・・・」
「旦那・・・。」
佐助は携帯をしまうと、そっと呟いた。
たったったった・・・
「ハッ、ハッ・・・!」
「あ・・・。」
佐助は待合室の椅子から立ち上がると、ひらりと手を振って、少し笑みを浮かべる。
「幸村は・・・!?」
「今、検診中。・・・竜の旦那、ここ病院だから、静かにね。」
「・・・。」
佐助は電話をかけた相手・・・政宗に状態を説明した。
「・・・だから、病み上がりだし・・・多分、一時的なものだと思うんだけど。」
「そうだな・・・。」
それから二人は特に何も話さずに名前が呼ばれるのを待った。
「猿飛様、伊達様。」
前と同じセリフに思わず苦笑すると
「「はい。」」
また、同じ言葉を返して二人は診察室に向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
124 / 226