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封恋 (慶幸 失恋ネタ)
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「好きだよ幸ちゃん」
「またそれでござるか・・・。一体どれほどの方に言った言葉なんだか」
「あはは」
本当はもっと色んなことが言いたいんだ。
好きなんかじゃ足りないくらいに想っているんだ。
だけど。
「全く、慶次殿は・・・。心にもない言葉をよくそんなに言えますな」
「酷いな~」
君は俺の気持ちを望んでない。
だから。
決めたんだ。
「慶次殿、嘘はもうそれくらいにしてお茶でも」
「悪いね」
言ったらこの距離すら壊れてしまうから。
だからね。
「美味しーね」
「佐助にお茶の入れ方を教えてもらったのでござる。最初に慶次殿に飲んでいただきたくて」
「へえ、じゃあこれ幸ちゃんが淹れたんだ」
「はい」
「美味しいよ、とても」
髪をクシャリと撫でれば笑う君の顔をもう少しだけでも見ていたいから
俺は
「好きだよ」
「・・・そうでござるか」
この想いを封印するよ。
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