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たったひとつの触れる方法。 (半幸 シリアス)
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「まだ頑張るんだ」
「ッ・・・某はこの程度では屈しませぬが?」
「・・・言うね」
バシッ・・・!!
「ッ、アグッ・・・」
「・・・もう少し頑張ってよ、幸村君?」
<***>
恋をした。
最初は信じたくもなかったけれど。
「・・・ねえ、三成君、彼はなんという名だったっけ」
「・・・真田のことでしょうか」
「真田・・・ああ彼が幸村君?」
「左様で」
「・・・そっか」
「・・・半兵衛様・・・?」
「・・・何でもないよ。行こうか三成君」
「はっ!!」
恋を、した。
彼の名は真田幸村。
この戦国の世において敵になる相手だった。
「・・・そんな彼が西軍に来てくれるとは思っていなかったけれど。大谷君かな」
「・・・賢人よ、我はそのようなことした覚えはないが・・・?全て運命の星々の導きであろう、ヒッヒッヒ・・・」
「君はつれないね・・・いいよ、彼を呼んでくれるかい?」
「・・・御意」
ああ、これが嬉しいということか。
策が成功したときに感じる感情。
秀吉に必要とされていると感じた時に感じる気持ち。
それと似ている。
いや、それ以上かな。
こんな表情、部下の前じゃできないな。
窓に映る自分の緩み切った顔の眉が下がった。
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