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自分は誰にも何にも縛られず好きに生きたいだけで、それに対して何を言われようと構わない。相手にも多くは望まない、自由にすればいい。雅姫にそう言うと、「お前は結局最後はいつもそうだ」と肩をすくめられた。
「まあ……それで話は戻るけどさ、その絵画科二年の奴が『サトウ』って名前らしいんだけど、ありふれた苗字のせいでサトウがクラスに三人もいてさ。近くにいた女子に聞いたら『どのサトウ君ですか?』って聞かれて『佐藤』が二人と『佐東』がひとりらしく、もう面倒になって『今いるのはどのサトウ君っすか?』って聞いちゃったよ」
「お前、下の名前聞いてなかったのかよ」
「だって三人もいるとか思わないじゃん」
とりあえず今いるサトウ君を教えてもらうと、髭面とぽっちゃりしていてオタク全開そうな二人だったらしく、どう考えてもランキングには入っていない感じがしたとか。そして三人目のサトウ君はというと、昼はどこかに行ってるようで会えなかったらしい。そこで授業のチャイムが鳴り、中途半端な割とどうでもいい話からやっと解放された。
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