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今、この萌えを盛大にお伝えしたい。校内でもかなりイケメンと言われ、人気を誇っている櫻木輝がこの絵画科二年にやってきた。こうして近くで見ると、思っていた以上にイケメンだ。実は一年生の時からその容姿は噂で聞いていたため、一度だけ遠くから見たことはあったがその時も足は長く、顔も小さく二次元からやってきたのかと思った。腐女子である繭は今、周りにいる女子とは明らかに別次元で輝を見ている。
ーーああ……誰か櫻木君と星川君の同人誌描いてくれないかな。寡黙王子とツンデレ王子のカップリング最高! よし、私が描こう!
黄色い声が飛び交う中ひとり腐った妄想を繰り広げていると、他の女子と輝の会話が聞こえてきてどうやら人探しでここへ来たことが分かった。
「それで、佐藤楓君っているかな?」
一瞬耳を疑った。まさかの名前に数秒遅れて驚き叫ぶと、輝が繭に気づき視線が合った。
「君は佐藤君知ってる?」
「や……あの……皆んな知っていると思いますが……。一応、私は……楓君とは友達です」
「そうなんだ。今、佐藤君は?」
「あ……お昼で抜けています」
「どこにいるか分かる?」
楓がいつも行く場所はあまり人には知られたくない「穴場スポット」なため、このまま教えると周りに聞かれてしまうと思い教室を出て少し離れた場所で輝と話をすることになった。
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