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「あのっ! 櫻木さんがやっている料理研究会って今、満員ですか?」
「今は……ひとり辞めたから空いてるよ。料理好きなの?」
「はい! 本当は一年の時から入りたかったんですが、その時は満員で諦めたんです」
勢いで「はい」とは言ったが、正直なところ料理が得意なわけでも「大好き」というほどでもない。教えて貰えるなら学びたいが、それよりも輝の他に雅姫がいるというその料理研究会に入り、ただただ二人を眺めてにやにやしたいのだ。申し訳ないと思いつつ、腐女子の暴走は誰にも止められない。
「そっか……。俺の趣味で勝手にやっているようなものだから、料理も教えられる人数が限られているんだ。でも今ちょうど空いているから、気になるなら一度来てみて」
ーーやはりこれは夢でしょうか。小林繭、一世一度の大チャンス到来! 入れたら櫻木君と星川君を日々拝めるー!
突き上げたい拳を抑えつつ、次のサークルがある日に訪れる約束をして輝と別れた。
「こまゆちゃんって呼ばれちゃった……イケメンの破壊力凄い。あまりにも萌え要素が多すぎて、忘れていたけど櫻木君が楓君に会いに来たんだよね。これって……事件じゃない…? 萌の匂いがぷんぷんする……。私、絶対死ねない!」
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