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輝の行動に固まっていた楓だったが、さすが「ド天然ピュアボーイ」の異名を持つだけあり少し照れながらも「可愛いものが好きだから嬉しい」とまさかの言葉を口にしてきた。
「はははっ! 楓は面白いね、凄く真っ直ぐだ」
「そうかなあ、自分では分からないや。でも嬉しいことは嬉しい。嫌なことは嫌って、ちゃんと言った方が相手に伝わると思ってるよ」
「そこが羨ましいよ……」
簡単そうにみえてそれが言えない、出来ない自分からすると真っ直ぐな楓が羨ましかった。自分に欠けている感情をなぜか知られたくなくて表情に出さないようにしたつもりが、楓と視線が合った瞬間何かを悟られた気がした。
ーーどうしてそんなに不安そうな目で俺を見る…………。
「…………そろそろこの間の話の続きをしてもいいかな」
目を逸らし笑みを作り、この例えようのない気持ちから早く抜け出したかった。
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