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翌日、朝から机に突っ伏しそのままゼリーのようにどろどろと溶けている楓に、繭が心配そうに声をかけてきた。
「楓君、どうしたの? 凄く調子が悪そう……大丈夫? ちゃんと食べてる?」
「うん……食べてるよ。なんだろう……僕、ここ最近おかしいんだ……」
「え……どこか痛いの?」
「うん……心臓が痛いんだ………」
「えっ! ずっと無理してたの? 夜遅くまで課題をやっているからだよ……。楓君、絵のことになると追い込みすぎてぼろぼろになる時が多いから……」
「うぅ……。ネットで調べたら若くても、心臓の病気になるって書いてた……。原因見たら乱れた食生活とか、ストレスとか、不眠とか疲労とか書いてあって、全部当てはまる気がするんだよね……」
「それ、早く病院に行った方がいいよ! お金なんて惜しんでる場合じゃないよ! 痛いのは胸だけ?」
「うーん……胸が痛くて、たまに息が苦しくなって……あと体から血の気が引く感じがあるというか……」
「そっ……それやばいよ……いつ頃からなったのか分かる?」
「いつかな……。なんとなくおかしいなあってのは、前からあったんだけどこの痛さはここ最近かな……」
「楓君、付き添ってあげるから病院に行こう!」
教室に戻ってきた成田に繭が涙目で状況を話し翌日二人に付き添ってもらい病院に行った楓だったが、原因は分からず様子を見ることで終わってしまった。
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