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夕方サークルへ行くといつも通り雅姫は教卓の上でだらけていて、輝は部員に料理の説明をしていた。楓が来たことに気づいた雅姫が手招きをしてきたので近寄ると、人差し指でだぶだぶなパーカーのフード部分をずらし何かをチェックしたあと悪戯な笑みを見せた。
「あーあ、随分と派手に付けられたもんだなあ『猛獣』に……」
「えっ! なっ……何!」
楓は慌ててフードを被り赤い顔を隠したが、今度はそのまぬけな格好を雅姫に笑われてしまう。
「ぶはっ! グレーのパーカーでフード被るとちっちゃい宇宙人みたいだな!」
「ちっちゃいって言わないでよ!」
「つっこむとこそこかよ……まあいいや。それにしても輝、やってないって言ってたけど嘘じゃん」
「やってない?」
「貫通式したんだろう?」
左手で丸を作りそこに中指を突っ込む動きを見せられて、楓は耳まで真っ赤に染めてあたふたしはじめる。
「なっ! しっ……してっ……してないです! してませんっ!」
「動揺がすげーな……」
「本当にしてないもんっ!」
「じゃあそれ何?」
「これはその……あの……大きな蚊に刺されまして……」
「アホか」
「うぅ……本当にしてないもん……。これだけだもん……」
「それだけってさ、随分と輝を生殺しにして終わったんだな。まあ、面白いからいいけど」
「や……うーん……これだけというか……もうちょっとこう……。おっ……お触りが……って僕は何を言ってるんだろう……」
「あー、抜きあったってことか」
言葉を濁すことなくはっきりと言う雅姫にまだ慣れていない楓は、目を白黒させうろたえるしかなかった。
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