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君だけは、好きになれ無い(むしろ嫌い)
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開いた扉から入って来た人物、そこには風紀委員長 松田 恭弥 が立っていた。
マズイなぁ…
ギロリと神田を睨みつけるゼロに、嬉しそうに笑う神田。
まるで、ドッキリ大成功〜 みたいなノリで───
神田「フン そんなに怒るなって」
ヘラヘラしやがって……
だから、こういうタイプは、苦手なんだよ。
死ね、糞、馬鹿
舌打ちをしながら、キリキリと握りこぶしを作るゼロ。
ゼロ「ふふ♪ なんてね」
ドスッ ドスッ!
(蹴る音)
松本「ッ───‼︎⁉︎」
蒼葉「ゔッ──…! 」
あまりのはらの衝撃の痛さに、二人共顔をしかめバランスを崩す。
ゼロ「あ〜 ごめん〜ん!
鬼の風紀委員長さんまで、ツイツイ蹴っちゃった〜
って……
本当は、蒼葉 弥生(あおば やよい)君何でしょう?」
目を細めながら、ニヤリ と不気味に笑うと、長ったらしい前髪を掻き上げるゼロ。
ゼロ「前髪邪魔……
いい加減、前髪切れよ雪」
何やらブツブツと呟いているゼロだが、今の神田からすると、そんな事どうでもよかった。
だって神田 一夜は、根っからの相当な負けず嫌いだからだ。
目の前の敵からの屈辱的な態度に、そんな事はどうでも良い様だ。
神田「チッ つまんねぇ奴…」
大抵の奴は引っかかる筈なのに、こいつ、勘がいいな…
と考えている、何かを思い出したのだろう。
隣に居る青葉に声を掛ける。
神田「あ……そうだった
おい蒼葉、お前は無事か?/生きてっか?」
心配している様には見え無い態度で、蒼葉に尋ねる神田。
だが、神田の声に応えるかの様に、むくりと起き上がり、声は出さないが、コクリと頷く蒼葉 弥生。
神田「そりゃ、良かったじゃねぇの」
おいおい、良かったじゃねぇのって───…
ゼロ「その子、君の部下でしょ?
ならもう少し気遣ってやったらどうな訳?
一様君も人間でしょ?」
ハァ… とため息を吐くゼロを横目に
神田は「一様って何だよ、一様って」と、不機嫌そうにぼやく神田を横目に見ながら、ゼロは。
ゼロ「まぁ 別に良いけどさぁ~
それより青葉 弥生君、君、服の中に何か隠してない?」
「さっき蹴った時、あんまり手応えがなかったんだよね」
と、目を細めながら、ジィ……と見つめるが、
一向に目も合わ無いし、返事も返ってこない───
堂々と、立ち振る舞っている訳でもないしぃ…
ましてや、怯えている訳でもない。
ゼロ「もしかして人見知り?」
それこそ顔には出さなかったが、一瞬だけ目が泳いだ。
おいおい、マジですか…
ハハ 何か良いね、こういう子
俺の周りには居なかったよ、こんな初初しい子。
何かこういう子を見ると、食べたくなるなぁ…
ふふ♪ でも───…
優の為だから
ゼロ「ごめんね」
ドカッ‼︎
(攻撃の音)
青葉「かはッ─────⁉︎」
突然の攻撃と衝撃について行けず、無残に口から血を吐いて倒れる、青葉 弥生。
青葉「ゲホッ ゲホッ………な……」
ゼロ「何が起きたかって?
拳槌打ち(けんついうち)って技を使わせて貰ったんだよ
あれ? もしかして、知らない?
拳槌打ちって言うのは、簡単に言えば充分に勢いをつけた拳を上方から叩きつける技だよ」
無邪気に笑う、今のゼロの姿は、誰が見ても不気味に見えただろう。
だが、ゼロは、そんな事御構い無しに
ゼロ「大丈夫だよ、死にゃ〜しないさ
少し、攻撃が強すぎちゃったかな?
でも
君、服の中に盾を隠してるんだから、多少は大丈夫で
しょ?」
ケタケタと笑うゼロの姿を見て、青葉はそこで初めて、
この相手を"怖い"と思った、のもつかの間、
ゼロの背後に、素早く神田が回り込んだ。
そして相手の後頭部に目掛けて、足を横から回す。
当たる───⁉︎
そう思った時だった。
バチィン‼︎
けたたましい鈍い音と、痛々しい音が部屋に響いた。
フン やってやったぞ
そう思ったのもつかの間。
神田「はァァァ‼︎⁉︎ 何故?」
青葉「(๑⊙ロ⊙๑)」
目を見開きながら、食い見る神田 一夜と青葉 弥生。
だって…
ゼロ「ッ────‼︎‼︎ あぁ…
へへへ 流石に少し痛いなぁ………手が」
神田「嘘───…だろう?」
目を見開きながら驚く顔。
良いね…その顔、何だかゾクゾクするよ。
ゼロ「あぁ
上段回し蹴り(じょうだんまわしげり)ですか、
生徒会長
なかなかやりますね〜」
輝かしい笑顔で笑うゼロを見て2人は、思った。
ヤバイ奴に、手を出しちゃった……と、公開に蝕まれる。
が、
突然、ゼロの様子が変わる。
まるで…
神田「ハハ お前もしかして、こんな状況で眠いとか言うなよ?」
今のゼロには、神田の耳障りな声何て一切頭に入ってこないこの状況。
どんどん目蓋が重くなる。
まずい…
此処で寝る訳には、いかない。
眠るな、眠るな───
そう頭では、分かって居るのに睡魔は、ドンドン襲って
来る一方。
まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい───
焦るゼロ
だが、体はもう言う事を聞かない。
どんどん瞼が下がっていく。
あぁ もうダメだ───…
ついにゼロの意識は、そこで途絶えた。
次起きた時は、どうなって居るだろう……
ごめんね………優
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