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出会い系サイトで知り合った、ただの客だ。
もっというと、普通の客よりはラクだし気があうし、何より金払いが良い。
一回三万なんだけど、ヤマグチさんはチップとして毎回一万、別にくれる。それに、夕飯と朝飯は基本おごってくれるし、ホテルも泊まりでとってくれて、月一回は必ずこうして会ってくれる。要するに上客だ。
すべて洗い終わったため、バスタブにお湯を張り軽く風呂場を流す。立て付けが悪いのか、ガコッという鈍い音を響かせながら扉を開く。
「あれ、思ったより早いね。ゆっくりすればよかったのに。」
「誰かさんが急かすからね。」
脱衣所に出るが、ヤマグチさんが暖房をつけたみたいで部屋は先ほどに比べるとはるかに暖かくなっていた。
ズボンと下着だけ身に付け髪を拭いていると、視線を感じそちらへ目を向けた。
176cmはある、と出会った時語っていた身体を屈め、備え付けの冷蔵庫を漁っていたであろう手を止めて、こちらを見つめるヤマグチさんの姿がある。
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