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まあなんにしろ教室に着くまでに気付けて良かった、と思い直す事にした。
クマができた顔を睨み、メガネをかけ直す。
前髪を少し直して、手ぐしで軽く髪を梳かした。
かかとを直し、目的地へと再び向かう。
3年1組。階段をでて右側に1組。そして左側に2、3、4組がある。理由としては簡単で、会議室と更衣室である空き教室が1組側にあるからなんだけど。
教室の後ろ側の扉をゆっくりと開き、窓側から二番目の自分の席へと向かう。
ちらりと教師を見やると、やはり目が合った。
クラスメイトのほぼすべての瞳が俺を捉えている。
「おはようございます。すみません体調悪くて」
黒板を背にして、教科書に目を落としながら軽く頷くと、教師は「そうか」と呟いた。そして授業が再開される。
それと同時に、クラスメイトの視線も黒板や机の上へと戻っていった。
鞄の中から英語の教科書とノートを取り出してから、机の横へと鞄をかける。
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