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キスの日編⑵
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ー放課後
「せーんぱいっ!帰りましょ!」
『お、おう』
…。
やはり、恋人ならば今日はキスをするのだろうか?
こういうイベントには疎いのでよく分からない。
和馬は知っているのだろうか?
気になる…けど、何かおれがキスしたいみたいに聞こえないだろうか?
グルグルと頭を悩ませていると、
「真尋兄さん?どうしたんですか?」
『あ、いや、えっと…あのさ、和馬って今日何の日か知ってるか?』
「今日ですか?……んー?分かんないです」
『女子が話してるの聞こえたんだけど、今日、キスの日…なんだって』
あー!
言っちゃった!言ってしまったよ!
絶対にキスしたいのかって聞かれるよ!
「…へぇ〜」
ほら!
……え?!
“へぇ〜”?
あれ。なんか反応が薄い…。
和馬ってこういうの興味無いのか?
んー…なんかな〜…。
「…真尋兄さん。何難しい顔してるんですか?」
『な、なんでもないっ!気にするな』
一人焦っている俺を和馬はじっと見てくる。
もうっ!なんなんだよ。
目逸らしてよ…
『なぁ…和馬、見ないで!』
「どうしてですか?」
『えっと、だから…は、恥ずかしいから…』
「ふふっ、真尋兄さん…可愛すぎです」
ーチュッ
「今日はキスの日…でしたっけ?じゃあ帰ったらいっぱいキスしましょうね」
身の危険を感じる……。
今日はキスの日。
教えなければ良かったと一人後悔する、春斗だった。
ーend
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