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恋人の日編
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和馬side
梅雨が本格的にはじまり、最近は雨ばかり降っている。
あ〜…なんか憂鬱だな。
最近は生徒会で文化祭の企画を考えているらしく、なかなか一緒に帰れない。
今日も俺が先に部活が終わり、先に家に帰る。
よかった。
まだ小雨だ。
歩くこと数分。
雨も強まり、終いには雷までなっていた。
うわっ…結構降ってきたな。
そう言えば、真尋兄さんのお母さんが“真尋は雷が苦手なのよ”と言っていたような気がする。
真尋兄さん大丈夫かな…?
俺は心配になり、来た道を引き返した———
学校に着くと、もうあたりは暗く雷の音もきつくなっていた。
早く真尋兄さんのところに行かないと…と思い、1番いそうな生徒会室へ向かう。
生徒会室の電気は消えていて、誰もいなさそうだが、一応覗く。
『真尋兄さん〜。居ますか〜?』
「か、和馬…?」
生徒会室の隅に丸くなって、震えている真尋兄さんを見つけた。
真尋兄さん凄く恐かったんだろうな…
俺は、安心させるために真尋兄さんの身体を引き寄せ、抱きしめる。
『真尋兄さん、俺がいます。大丈夫ですよ』
そう言い、真尋兄さんにキスをする。
「お、お前っ…ここ、学校///」
『ははっ、雷の怖さ消えました?』
「うわー!折角忘れてたのに!和真のばーか!」
『あはははっ』
それから、雷が病むまで暫く待って、
2人で一つの傘に入り、手を繋いで帰った。
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