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七夕編⑴
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和馬side
ーザァァァ…
「雨降ってるな…今日は織姫と彦星会えないのかな…?」
そう言う真尋兄さんと短冊を書く。
今日は七夕で、生憎の雨だ。
『真尋兄さん、願い事決めました?』
「いや、まだ決まらない。うーん…」
願い事か…この年になるとそこまで願い事は無いので、願い事を聞かれてもすぐには答えられない。
織姫と彦星はこの日に恋人と会うという願いが叶えられるんだよな…
1年に1回の特別なこの日。
俺なら真尋兄さんと1年に1回しか会えないなんて辛すぎて死んでしまうだろう。
…あっ、そうだ!
〈真尋兄さんとずっと一緒にいられますように〉
そう書いて短冊を笹に飾る。
真尋兄さんも隣で何か書いていた。
飾り終わると、真尋兄さんが何て書いたの?と聞いてきた。
『俺はですね、“真尋兄さんとずっと一緒にいられますように”って書きました』
そう言ったとたん、真尋兄さんの顔が赤くなる。
『真尋兄さんは何て書いたんですか?』
「ひっ、秘密!」
『えー。何でですか〜、教えてくださいよ』
「教えないっ!」
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