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お気に入り&しおり100突破記念!夏休み編⑶
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真尋side
「真尋兄さん。本当にどうしたんですか?」
帰りの電車を降りて家への道のりを歩いている時、和馬が尋ねてきた。
なんの事か分かっていたけれど、あえて聞く。
『…なんの事?』
「真尋兄さん、さっきから少し怒ってませんか?何でもないなんて事ないでしょう?」
『………なんで女の人達と一緒にいたの?』
もしかしたら、和馬の知り合いで話していただけかも知れない。
だけど、俺と一緒に来てるのに………。
「真尋兄さん見ていたんですね、すいません。俺、一緒に遊ぼって誘われて、こういうの断り方が分からなくて…それで、なんとか断れたんですけど…真尋兄さんに嫌な思いさせてしまいましたね…ほんと、すいません」
……こいつって、
『猫かぶり。女たらし』
だな。
「真尋兄さん!俺は、本当に真尋兄さんにしか興味ないですから!信じてください」
………。
和馬が女たらしじゃないって知ってるのに、勝手に疑って和馬にひどい事を言ってしまう自分が嫌だ。
本当に意気地無しで謝れない。
「真尋兄さん、どうしたら許してくれますか?」
和馬はこんなにも優しいのに…。
『……キス…』
本当は、和馬は俺のだって言いたかった。
女達に見せつけたかった。
「へ?」
『……キス、してくれたら…和馬は、俺の…だから…』
急に和馬が手を引っ張る。
やっぱり、怒っちゃったかな…?
「あぁ!もう!真尋兄さん可愛すぎて俺、死んじゃう」
ーチュッ
『か、和馬っ//…バカッ// こんな往来で…人が来たら…』
「見せつけたらいいんですよ。俺ね、海にいた男共が真尋兄さんジロジロ見てて、見せつけたかったし…真尋兄さんは俺のものです。だから、人目なんてもう気にしません」
いや、そこは気にしろよ。
…っというか、和馬も同じ気持ちだったってこと?
それって凄く幸せだ。
夏休みはあと少し。
学校でできない分、今のうちに和馬といちゃいちゃしたいな………なんて、和馬には言わないけどね?
真尋side end
Fin
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