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バレンタイン編⑶
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「和馬、僕のこと嫌いになった?…グズッ僕は、好きだよ」
「真尋兄さん…?泣いてるんですか?」
「な、泣いてないもん」
ーガチャ
「…ほら、泣いてるじゃないですか」
部屋からやっと出てきた和馬。
やっと顔が見れた。
でも、涙でよく見えない。
「和馬がっ、冷たいから…別れたいなんて言わないで…」
「…あー、くそっ。すいません。真尋兄さんを泣かせるつもりはなかったんです。ただ、今日真尋兄さんがチョコレートをもらってる所を見て、イラッとしてただけなんです」
「…ほんとうに?僕の事が嫌いになったんじゃない?」
「はい、好きですよ。真尋兄さん」
よかった…。
和馬に嫌われてなかったんだ…。
「真尋兄さん、はいこれ。今日、たくさん貰ったかもしれないですけど、受け取ってください」
「今日は一個も貰ってないよ?」
「え?」
「だって、和馬からのしかいらないもん!」
「あぁ、俺ってダセーな…。真尋兄さん、好きです」
「ありがとう、和馬っ!チュッ」
和馬から貰ったチョコは、涙でしょっぱかったけど、とても甘くて美味しかった。
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