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土曜日の朝、起きてみるとお母さんと黒崎さんが大きい荷物を持っていて、こう言った。
「じゃあ、留守番よろしくね。行ってきまーす!」
「よろしくな、和馬、真尋」
ーバタンッ…
そうだ。
今日だった…出張は。
行ってしまった…ふたりっきりになってしまった。
「真尋兄さーん!今日からふたりっきりですね!!あ、そうだ!朝ご飯にしましょ~!」
『…。お、おう』
いつの間にか作られて用意されていた食事。
これは…!
肉じゃが!!
うわぁ~、美味しそう~!
『こ、これ、お前が作ったのか?』
「はい、そうですけど…」
『まじで?すげーな』
つか、こいつ…女子力高すぎかよ。
「そんなことないですよ。これくらい普通です。…それよりも、肉じゃが好きじゃありませんでしたか?」
『いや、そんなことない!むしろ大好物!!……あ、いや、えっと、食べてもいいか?』
「クスクスッ…はい、いいですよ」
『いただきます…パクッ…お、おいしい!めっちゃ美味しいよ和馬!!』
「は~良かった~!真尋兄さんのお口に合って良かったです」
和馬の作ったご飯はどれも美味くて、
普段、朝はそんなに食べない俺だが、今日は全て完食したくらいだ。
なんか…和馬に負けた気がする。
でも、悔しいくらいにこいつの飯は美味しい。
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