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笹島三兄弟
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千尋です。
突然ですが、我々笹島家引っ越します。
親の転勤が理由です。
やっと仲良くなれたクラスメイトともさよならです。
向こうの学校ではどんな人がいるんでしょうね。
千尋「母さんが準備できたかって」
千景「まだ。兄ちゃん終わったの??」
千尋「だいたい終わったけど…ちーちゃんは?」
千鶴「全然終わんないよ〜 助けてヒロくん!!」
千尋「全くもうしょうがないなあ」
千鶴「やったぁ!!これだからヒロくん大好き」
千景「兄ちゃん後で俺のも手伝ってー」
千尋「はいはい」
我々三兄弟はこんな感じです。
三兄弟と言っても、三つ子だから年齢は変わらないんですがね。
長男である俺はしっかりもの。
次男の千景…チカちゃんは抜けてるところもあるけど、まあまあしっかりしてるかな。(人見知りを除いて)
末っ子千鶴…ちーちゃんはもう……ね笑
ちなみに笹島三兄弟みんなゲイです。
あ、俺家族と幼馴染みには敬語抜けます。
いつからだろう…敬語で話すようになったのは。
まあいいか。
17年間お隣さんだった桃島兄弟ともお別れです。
これだけは本当に悲しいんだけどな…。
千尋「ちょっと隣に挨拶行ってくるけど、行く?」
千景「行く」
千鶴「行くに決まってんじゃん!!」
千尋「だよね」
ピンポーン
「はーい」
千尋「千尋です」
「なんだヒロかよ」
「え?ヒロくん来てるの?」
千尋「なんだとはなんだよ。お別れだから挨拶来たってのに」
「あは☆ごめーん」
千鶴「俺ら、今日引っ越すんだよ…?
まーくんときーくんは悲しくないの?」
春馬「ま、なんだかんだ生まれてからずっとの付き合いだしな〜」
春輝「悲しくないわけないじゃん」
春馬「生きてりゃまたいつか会えんべ〜」
春輝「そうそう」
千尋「相変わらず考え方がなんというかなぁ」
春馬「まあ、向こうでも頑張れよ」
千尋「当たり前だ」
その後10分くらい話して帰りました。
最後の方はちーちゃんと春輝がわんわん泣いてたけど…
春馬の一言で涙はピタッと止まった。
『お前らクソみたいな顔してんぞ。じゃあな』
お別れだってのに最後の言葉がこれかよ。
まあうるさい泣き声は止んだからいいんですけど。
それからしたくも終わり、俺たちはこの街から出た。
母「明日から早速学校よ?大丈夫?」
千尋「なんとかなるんじゃない?」
千鶴「ヒロくんとチカちゃんと一緒ならなんでもいい」
千景「兄ちゃんいればいいや」
母「全くあなたたちは…昔から変わらないわね笑」
千尋「まあね」
家は前のとこよりは広かった。
今までは3人一緒だった部屋がバラバラになってた。
俺的にはいいんだけど、チカちゃんあたりが文句言いそう。
千景「母さん…なんでバラバラなの」
母「あら、もう一緒じゃ狭いかと思ったんだけど…」
千景「狭くても兄ちゃんと同じがよかった」
母「本当にお兄ちゃん大好きね」
千景「大好きだよ。loveだよ」
母「お兄ちゃんの部屋に行けばいいんじゃないかしら」
千景「それだ!」
ほらね。
どんだけ俺のこと好きなんだよ。
『それだ!』じゃないよ、もう。
彼女作れよ…あ、無理か。
彼氏作れよ…お兄ちゃん離れしなさいよ……。
新しい学校でいい人探しますか。
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