アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
笑顔
-
俺だ。天哉だ。
何してるか気になるだろ?
教えてやんねー
お願いします。教えてください。天哉さま。
って言えたら教えてやんよ。
ってのは冗談で。
今は俺の部屋にいる。
カゲたちの告白を見守ったあと、自分の部屋に来た。
説明めんどくせぇな。端折っていいか?
いいよな。
……よくねぇな。
俺の部屋に来てから10分くらいたつ。
なにも会話はしていない。
10分無言だぞ。普通の人なら耐えられねえよな。
まあ俺は全然平気なんだけどよ。
ヒロの方は平気なのだろうか。
ずっと俯いたままで、どんな顔してるのか分からないから、どうしたらいいのかわからん。
とりあえず声かけてみるか。
天哉「ヒロ?」
千尋「あ、はい」
天哉「反応おっそ」
千尋「ご、めん」
天哉「どした?」
千尋「あー…いえ」
天哉「なんかあるだろ」
千尋「怒らないでね」
天哉「は……」
そういって、口を塞がれた。
______ヒロの唇によって
天哉「な、にしてるんだ」
千尋「ごめんね。気持ち悪いよね。いきなりこんな」
天哉「いや、びっくりしただけ」
千尋「気持ち悪くないの?」
天哉「あーうん。平気みたい」
千尋「そっか」
天哉「で、何故こんなことを」
千尋「言わなきゃだめ?」
天哉「おう」
千尋「言ったでしょ。俺、ゲイ…」
天哉「じゃあ俺のこと好きなのか?」
千尋「うん。そうみたい」
天哉「はっきり言えや」
千尋「…好きです付き合ってください」
天哉「まあ はっきり言われてもどうしようか、って話なんだけどな」
千尋「振るならきっぱり振って。じゃないと期待する」
天哉「だってキスされて気持ち悪くなかったし、どうしたらいい。普通キスされてキモかったら断るだろ。
俺、気持ち悪いとは思わなかったんだ」
千尋「じゃあいいの?」
天哉「いいか悪いかだと……そうだな。別にいいんじゃね?」
千尋「それでもいいや。付き合ってください!」
天哉「ヒロがいいならいいよ」
千尋「やった♪」
ちょ、待て。こいつ笑った。
今笑った。すげぇ可愛かったんだけど。
あー今ので惚れたわ。
本人には絶対言ってやんないけど。
天哉「おまえ、笑顔できるじゃん」
千尋「俺今笑ってた?」
天哉「すげかった」
千尋「幸せ、だからかな」
天哉「そうかもな」
千尋「タカはあれから笑ってない」
天哉「まず笑う場面がないだろ」
千尋「それもそうですねー………あ。」
天哉「敬語ー」
千尋「やっぱ時々出ちゃう」
天哉「でも大丈夫んなってきたろ?」
千尋「まあ」
天哉「それでいいんだよ」
千尋「そっか」
天哉「とりあえずリビングに戻るか」
千尋「そうだね」
春馬「おーおかえり」
千尋「ただいま。ほかの人は?」
春馬「それぞれちょっとな」
千尋「メールを送ろう」
春馬「そだな」
メールを送ってまた集まるみたいだ。
みんな何してんだ。
ま、想像はつくけどな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 24