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ずぶ濡れでやって来たのは悪友。
たまにこうやって、俺の部屋に顔を出す。
"お前、相変わらず部屋閉じこもってんの?"
-別に、閉じこもってるわけじゃねえよ。
"どうだか。"
彼はため息とともに言葉を吐き出すと、
使い終わったタオルを投げてよこした。
"お前らしくなくね?"
-何が。
"女にフラれたくらいで何なの。"
-…。
"別にいいじゃん。女の一人や二人。"
-…。
"次いこうぜ、次。"
次はないんだ、次は。
唯一だから。
俺が愛したのは、愛するのは、
あいつだけ、だから。
"なあ、黙るなよ。"
-…悪い。朝から頭痛すんだよ。だから、
"はあ!?もう帰れって?"
ズキン
ズキン
頭が痛いのは本当。
雨が降ると、いつもだ。
それさえも、罰。
愛しいあいつを傷付けた、罰。
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