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7話 sideK
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「本気?」
きょとん、とした様子でつわはす君が聞いてきた。
それに対して「本気」と即答する。
「転校生の子がゲーム好きとは限らないじゃん」
ここはゲーム同好会……といってもただ集まってゲームするっていうだけなんだけど。
俺らは3人とも普通に部活に入っている。
俺とつわはす君はサッカー部。レトさんはテニス部。
部活は放課後にあるのだが月曜日は全部活が休みなため、その日にはこうして3人でゲームをするのだ。
「いや、確かにそうだけど……」
ゲームが好きじゃなきゃ普通こんなとこ入らないし…。
無理やりに入れるって手もあるけどまじで嫌われそうだし。
んん、と小さく唸った。
他にどうにかして仲良くなれる機会があればいいんだけど…。
「まぁ諦めた方がいいんじゃな……い……」
ぺーぺーが何かに気づいたのかドアの方をじ、と見る。
……どうしたんだ?
つわはす君もどうしたのか、と言わんばかりにぺーぺーとドアの方を交互に見ている。
「……誰かいる?」
ぺーぺーの少し大きめの声が響く。
その声と共に俺とつわはす君の目線がドアへと向く。
数秒の沈黙の後にガラガラ、とドアを開ける音がした。
そこにいたのは、先ほどまで話に出ていた転校生だった。
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