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束縛
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ー遥
俺は朝からイライラしていた。
先生は一昨日から出張で…
昨日の夜に
『明日のランチは…?』
そうメールしたのに、昨日のうちに返事はなくて、
朝、やっと来た返事は
『ごめんね』
だって。
一緒に昼ご飯食べに行こうって約束してたじゃん。
俺のほうが早かったじゃん。
そりゃさ、
仕事大事だよ?
でも…
俺楽しみだったのに…
もう一度大きくため息をつくと、悠くんが
「はる兄どうしたの?」
って。
こんなときは、本当。
悠くんのことだってうざったい。
「ううん。何でも」
俺はそう言って、何でもないように悠くんの頭をなでた。
それと同時にとわが
「兄貴、悠。行ってきます」
って家を出て…
何だよ『朝課題』って。
絶対嘘だろ?
「はいはい…気をつけてね」
俺は怒ってる。
でもそんな素振りは一切見せずに、とわを送り出した。
何だよみんな。
俺から離れていくのか?
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