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すれ違い
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ピンポーン
「こんにちは。 高校のものですけど…」
「…あっ、はい。 今開けますね」
玄関のドアを開けて出てきた赤羽の母親らしき女性に
ぺこりとお辞儀をして近づく。
毎回思うんだけど…
何かキラキラしてるよな、赤羽の母親の服装。
仕事、なのかどうなのか…
まっ、俺には関係ない。が…
「赤羽…海くん居ますか? 会いたいんですけど…」
「中に。 私は出ますので、お好きにとうぞ」
素っ気ない態度で、軽く頭を下げて俺とすれ違う母親。
勝手に入っていいの、か!?
こういう家、たまにあるけど、
本当困る。
“不法侵入”とか言われかねないし、
何より親とも話がしたいのに…
「おじゃまします」
親は仕方ないとして、赤羽だけでも会って話をしておこうと、
俺は家に入る。
最近、何か嫌なことあった…?
先生に話してくれるかな…?
お決まりのフレーズを口にしようと、
そんなに広くない家の中で、赤羽を探す。
部屋を1つずつ開けていって、
トイレ、リビング…
残りは一番奥の部屋だけになった。
ここが赤羽の部屋のようだ。
「赤羽、俺だけど入るよ」
溜め息をつきながらドアノブを回す。
が、
その部屋の中の光景に、
俺は絶句することとなった。
「…っ!! 赤羽!?」
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