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すれ違い
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ーとわ
家に帰る道のり。
俺は首を傾げていた。
本当なら、隣に悠が居たはずなのに…
学校に迎えに行った俺は、悠は兄貴と帰った。と伝えられ、
残していった荷物を渡された。
あれ?
悠って兄貴とケンカかなんかしてるんじゃないの?
ってか、なんで俺が荷物持って帰らないといけないんだよ…
「ただいまー …って兄貴たち居る?」
リビングは真っ暗。
何時もなら兄貴がご飯を作っている時間なのに…
電気をつけ、荷物を置いて冷蔵庫を開ければ、
中はほぼ空。
なんだ、買い物でも行ってるのか…な。
テレビをつけようとリモコンを取ろうとした時、
兄貴がリビングに入ってきた。
「え? 兄貴居たの?」
「部屋に居た。 あぁ、ごめん、今からご飯作るよ」
「冷蔵庫空っぽなのに?」
「…じゃあ、 買い物行く」
「俺が行くよ。 って、悠は?」
兄貴は、一瞬驚いたように眉をぴくっと動かしたあと、
部屋。と呟いた。
やっぱりなにかあった…か?
「じゃあ悠とスーパーにでも行ってくる。 兄貴はゆっくりしててよ」
「あぁ、分かった…」
ソファーに座って大きく溜め息をつく兄貴を横目に、
俺は部屋に向かった。
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