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日常
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「はる兄…」
「ん?どした?」
悠くんが頬を膨らませて、俺に近づいてきた。
「兄様だけずるい。僕にも…」
嫉妬かよ。
「お前今リスみたいだぜ?でも可愛いから」
俺はとわを抱きしめたまま、悠くんの額にキスをした。
「僕ね、はる兄大好き。僕のこと捨てないよね?」
「当たり前だろ?はる兄も悠くんのこと大好きだから」
俺は少し不安げな悠くんの頭をくしゃくしゃと撫でて、にっこりと笑った。
「お前はなんにも心配しなくていい。
ただはる兄の言うことを聞いてろ。な?」
「うん。はる兄大好きだよ」
「他人なんか信用するな。
他人なんて利用されて裏切られるに決まってる。
だから悠。
お前は俺から離れるな。
はる兄から離れるな。
お願いだから…」
「うん。はる兄大好きだよ」
俺はいつものように呪文をかける。
裏切られるのが、
離れられるのが、
一人になるのが、
怖いから。
お願い。
一人にしないで。
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