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病院
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ここは?
真っ白な天井、規則的な音。
あぁ、病院か。
ってことはまた兄貴に迷惑をかけてしまった…
っていうか、酸素マスクに点滴、胸には心電図。
どんな重病人だ、俺は…
「とわ?起きたのか?あぁ良かった」
兄貴が泣き崩れてフレームアウト…
あーあ、せっかく綺麗な顔なのに。
その後、誰が呼んだのか主治医の先生やらなんやらが俺の病室に入ってきて、
俺を聴診し始めた。
そして少し顔をしかめ、
「まだ苦しいだろ?大丈夫か?」
って心配そうに俺を見つめた。
笑える。
俺が正直に言うわけないじゃん。
「大丈夫です」
「あぁそうか。じゃあ何かあったらナースコールで」
「待って先生、これ外して」
って酸素マスクを指差すと、
しぶしぶ外してくれて、
点滴をいじった後、病室を出て行った。
「なぁとわ、落ち着いてる?」
「うん、今は苦しくない」
俺がそう言って笑うと、兄貴は笑顔のまま俺のバッグを出して、
中身を取り出した。
やばい。
完全に忘れてたけど、
これはヤバい。
息が詰まるのを感じる。
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