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病院
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ーとわ
学校に行きたいのは兄貴がって言うのもあるけど、
やっぱり先生に会いたいから。
兄貴は行かせたくないみたいだけど…
「悠くん迎えに行ってくる」
兄貴怒らせちゃったかなぁ…
でも、そんなのいやだ、な
兄貴が出て行ってすぐ、病室の扉が開く。
「兄貴… 忘れ物…? って、え?」
入ってきたのは兄貴じゃなくて…
「先生?」
「あぁごめん。お兄さんなら向こういったけど…呼ぶ?」
「いや、別に。で、なんで先生いるの?」
「そりゃ、俺の前で倒れられちゃ、心配にもなるだろ」
先生はため息をついて、さっきまで兄貴がいたところに座った。
「あぁ、ごめん」
「ん?それで具合はどうだ?」
「別に普通。でも心配してくれたんだ♪」
わざと明るく言うと、先生は「無理しなくていいぜ?勝手にしてるから」ってそっぽをむいた。
なんだ。
ばれてるの?少し辛くなってきたこと。
「先生やっさしー。でも帰っていいよ、別に」
少し冷たく言う。
だって先生の優しさ、辛いんだもん。
「1人寂しいだろ?お前は寝てていいからお兄さんが帰ってくるまで居てやる」
なんだよ。
俺のこと分かったふりして。
「俺は寝るから。暇になっても知らない」
俺は壁の方を向いて瞼を閉じた。
疲れていた俺はすぐに夢の中で…
「おやすみとわ」
先生がそう呟いて、キスをしたのに、
とわは気づけなかった…
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