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遥
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とわは全く目を覚まさない。
医者は、「このまま目を覚まさないこともあるかもしれない」と事務的に伝えてきた。
それだけあの発作が酷かった…と。
あぁ、なんであのときとわの『助けて』て声に反応してやらなかったのか。
なんでとわが母親に好かれてるなんて勘違いしてたのか…
本当にごめん。
とわくん。
謝っても目を覚ましてくれないのかな?
でも、「お兄ちゃん大好き」って俺に抱きついてくれるって信じてるんだよ。
バカな俺は…
目を覚ましたって、
もう俺なんて嫌いかもしれないのに…ね?
でも、もしね、もし抱きついてくれるのなら、
『もう離さない』
一生をかけて君を守る。から…
だから。お願い。
目を覚まして。
『ごめんね』って言わせて。
そして、あわよくば、
俺を、お兄ちゃんを許して…
俺を、お兄ちゃんを愛して…
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