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遥ー2ー
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それから、とわはリハビリを頑張ってくれて、
2ヶ月で退院することが出来た。
まだ外に出るときは車いすだけど、家の中では普通にして良いそうだし…
2人の間に何があったのかは知らないが、
悠斗ととわも仲良くしているようだ。
呼び方が『とわくん』から『兄様』に変わったのが気になる気もするが…
「着いたよ、ここが新しい家。
ボロいアパートだけど許してよな…」
「兄貴、ありがと…大好き」
照れながら言うなんて卑怯だよ。
可愛すぎてたまらない。
「最後聞こえなかった。もう一回」
もう一度聞きたくて嘘をつくと、
「何でだよ。もう言わない」
って頬を膨らませながら俺を睨んだ。
そんな可愛い睨みじゃ怯みませんよ、俺は…
「はいはい。俺も大好きだよ、とわ。もう離さないからな」
最後は自分だけに聞こえるように呟いた。
俺はもう離さない。
大好きって言ってくれる弟を受け止めて、
ずっと守るよ。
『だから俺から離れるな…』
ーーー
とわの『好き』は何なの?
とわは俺が好きじゃ無くなったの?
俺は好きでもとわは違う人が好きなんだよな…
じゃあいいよ。
俺の『必要さ』をわからせてやる。から…
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